この記事では支持体について解説しております。
「支持体」とはその名の通り「絵を支えるもの」のことです。
絵の土台=キャンバスやパネル
のことを指します。
油絵の支持体は主に二つ
油絵に使われる支持体は主に2つあります。
①パネル
②キャンバス
の、どちらかに描かれていることが多いです。
作品にはタイトルや描かれた年、サイズの他に、支持体や画材が明記されていることがあります。
- oil on panel
- パネルに油彩
- oil on canvas
- キャンバスに油彩
- パネルにアクリル(アクリル画の場合)
- 岩絵の具、和紙(日本画の場合)
- 岩絵の具、絹(日本画の場合)
…こんな感じで表記されています。
パネル
絵画用のパネルは薄いベニヤ板が木枠に貼られています。
固い板に描くため、筆をしっかりと受け止めてくれます。

画像は裏から見たところです。
全面が板なので、大きな作品になると重いです。
また、パネル1枚から取れないような大きさだとベニヤを継ぐ必要がありますが、その継ぎ目が経年で目立ってくることがあります。
日頃はパネルに描いているが大きな作品はキャンバスに描く、という絵描きさんもいます。
キャンバス
油絵というとキャンバスに描くイメージがあると思います。
キャンバスは画用の布を木枠に張り、タックスというキャンバス用の釘で側面や裏面で留めたものです。
画布には麻や亜麻、綿・化繊の混紡などがあります。

画像は裏から見たところです。
描画する面の下には板がないため、筆を置くと少し弾む感じがします。
重さのある木は枠のみのため、軽いです。
また、画布は木枠から外すことが出来るので、巻いて運搬できます
(その場合、巻いてもひび割れない、柔軟性のある下地材を使います)。
細密描写に適しているのはどちらか
細密に描く画家には、キャンバスよりも木製パネルの方が好まれます。
紙に文字を書く時のことを想像していただくとわかりやすいですが、下に何もない所で書くより、下敷きや机の天板の上で書く方がしっかり書けますよね。
その感じと似ています。
そして織り目。
キャンバスにも「細目」「中目」「荒目」など、織り目の細かさがあります。
下地を何層も塗ってツルツルになるまでやすり掛けすると、キャンバスでも織り目が目立たなくなりますが、細めのキャンバスでも平滑にするのは大変です。
当方では現在、支持体はパネルに統一しております。